【猫でもわかる】薬剤師にとって手段としての転職(就職)について考えてみる

2 min
ユリ

ユリ

えーん、シロ!!
新人が何考えているかわからなくて怖いよー

あっこの間、新人の男性薬剤師が入った!っていって喜んでいたよね。
でも何考えているかわからないってどういうこと?

シロ

シロ

ユリ

ユリ

初めての後輩薬剤師だから、色々教えてあげていたんだけどさ

自分、この会社はあと1年働いたらやめる予定です。
あっ別にこの職場が嫌とかじゃないんですよ、最初から決めていたんですよ。

新人

新人

ユリ

ユリ

とか言っちゃって…
シロ、私よくわからないよー

手段としての転職(就職)について

うん、新人薬剤師がそもそもシロの飼い主さんの会社に入ったのは、おそらく手段としての就職だったんじゃないかな

クロ

クロ

シロ

シロ

手段としての就職?

職場を決めてそこに入る理由は大きく2つに分かれるんだ。
「目的としての転職(就職)」「手段としての転職(就職)」

クロ

クロ

シロ

シロ

えーっ?!
なんかそういう考え方って医療職の人はダメな気がする

うん、シロの言いたいこともよくわかる。
薬剤師要綱とか見ても、自分のためにってところは

ひっかかるよね

クロ

クロ

シロ

シロ

患者さんのことをまず一番に考えてこその薬剤師だよ!!

うんうん、わかるよシロ。
ただ僕はこの新人薬剤師の考え方も認めてあげてもいいと思うんだ。
これからどうなるか分からない薬剤師の業界で自分なりのキャリアデザインを考えた末だろうからさ。
また医師の世界なら、資格をとるために特定の場所で働くってことも珍しいことではないよね?

クロ

クロ

シロ

シロ

そうなのかな、僕の中ではまだ整理しきれないよ…
でもクロの言う通り、医師の世界では普通なことだよね

最近、Employability(雇われ力)という言葉もよく聞くようになってね。
自分を商品として顧客(雇い主)に購入してもらうという考え方をもつことが薬剤師にも大切なのかもしれないと思うんだ。

クロ

クロ

シロ

シロ

クロがよく言っている市場価値を高めろってやつだね

そう、若いうちは専門性、そして経験、人脈と3つの柱を意識しながらね。
キャリアデザインとは、自分の職業人生を自らの手で主体的に構想・設計すること

クロ

クロ

キャリアデザインとは、自分の職業人生を自らの手で主体的に構想・設計すること

  • 自分の経験やスキル、性格、ライフスタイルなどを考慮したうえで
  • 実際の労働市場の状況なども勘案しながら
  • 仕事を通じて実現したい将来像やそれに近づくプロセスを明確にすること

だから、僕としては「キャリアをデザインする」という感覚がなかったり自分を取り巻く環境変化に無頓着だったり、自分の強みや志向性を理解していない薬剤師が多い中、こういう考え方をする薬剤師のことを応援したいなと思う。

クロ

クロ

シロ

シロ

クロの話聞いていたら、最初はなんて自分勝手な薬剤師だ!と思ってたけど、もしかしたら思考停止して新しい考えをする人を排除したいだけなのかも?と思えてきた。
ただ、まだモヤモヤする部分はあるんだけどさ

うん、それでいいと思うよ。
中には人脈を壊してマイナスになったり、業界のことを分かった気になって業界にとってマイナスになる人もいるからね。

クロ

クロ

さいごに

今回の内容は4月に入った新人薬剤師が、「来年にはやめるつもりです」という発言をしたときに、私が悩んだことについて葛藤も踏まえ書いてみました。

どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから”の仕事と転職のルールという書籍のなかでは、手段としての転職(就職)もあっていいと書かれています。

Employability(エンプロイアビリティー)という考え方からしたら、決して間違ってはいないのですが医療業界だからなのか、それとも古い考え方が染みついているのかいまだにモヤモヤするところはあります。

私は市場価値を高めようとは言っておきながら、自分の会社にはスキルアップなどを、利用することを目的の人と一緒に働くのはちょっと嫌だなと思ってしまう部分もあります。

頭では分かっているけど、心で反応してしまうの((+_+))

管理人

管理人

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