シロ
ねえクロ、以前、転職エージェントによっては悪い転職になってしまうって言ってたじゃん。転職エージェントの良い、悪いって、どうやって見極めたらいいのかな?
確かに転職エージェントと合わないせいで、転職を失敗してしまうことは少なくないからね。
今回は転職エージェントのいい、悪いの見極め方について解説するね
クロ
目次
まず、転職エージェントのビジネスモデルについて知ろう
求職者はマイナビ薬剤師やファルマスタッフなどの転職支援サイトに登録することで、転職エージェントより求人紹介などの転職支援を受ける。
ちなみにこれは転職エージェントの慈善事業ではないのは分かるよね?
クロ
シロ
う、うん…確かに無料でやってくれるメリットはないよね…
そう、マイナビ薬剤師やファルマスタッフなどの転職支援サイトは、求職者を求人企業に紹介することで求人企業から報酬をもらっているビジネスなんだ。
クロ
シロ
そうなんだ。ただ求職者を紹介するだけでビジネスモデルにもなるほど、利益ってでるものなの?
うん、シロがそう思うのも無理はないよね。ただシロ、薬剤師を一人、求人企業に紹介したら、どれくらいの紹介料が支払われると思う?
クロ
シロ
うーん…
30~50万円くらいじゃないかな?これでも高い気がするけど…
うんうん、わかるよ、そのシロの感覚。
ただ…紹介料の相場は、紹介した薬剤師の年収の3割程度なんだ
クロ
シロ
えっ?!
3割ってことは薬剤師の年収が500万円なら、150万円ってこと?
そうだよ、薬剤師一人紹介したら、100万円以上の紹介料が得られる。
だから転職エージェントとしては何とかして、求職者を転職させたいと思ってしまうのも納得いくでしょ?
クロ
シロ
うん…こういうビジネスモデルだから転職エージェントを登録するデメリットとして、転職エージェントのペースで転職先が決まってしまったり、しつこいくらい連絡が来るとかでてくるんだね
何故、紹介料まで払って企業などは転職支援サイトに求人をだすのか?
シロ
ねえクロ、なんで一人当たりに100万以上もかかるのに、求人企業は転職支援サイトから薬剤師を紹介してもらうの?一人、100万円だよ?
さすがシロだ。ちゃんと採用する側の視点も考えてみることが大切だよね。
採用する側からだと、求職者を得る方法はこんなところがあるんだ
クロ
- ヘッドハンディングしてもらう
- 転職支援サイトから紹介してもらう
- ダイレクトリクルーティング型のサービスを使う
- SNSなどのマッチングサービスを使う
- 直接応募、または社員からの紹介
採用する側でみると、1が一番費用がかかり、5に向かうにつれ費用が安くなるんだ
クロ
シロ
僕もヘッドハンティングされてみたいなー
ヘッドハンティングってあこがれるよね。
でも本題に移るよ、もし企業側が何もしなくても薬剤師自ら応募してくるようなところだったら、わざわざ高い紹介料払わないよね?
クロ
シロ
うん、確かに…ということはブラック薬局だからでは?
うん、その可能性もなくはないね。
その他の可能性としては、なかなか採れない職種や重要なポジションの人だね。こういう人たちは狙わないと採れないからね。
クロ
小規模の薬局や病院、診療所などの薬剤師は、転職エージェントでは見つかりづらいかもしれない。
ただそういう職場は今後、生き残っていけるのか不安な面もあるから一長一短だね
クロ
いい転職エージェントの見極め方
それじゃあいよいよ、いい転職エージェントの見極め方だね
クロ
シロ
うんうん、教えて教えて。
ブラックな職場を紹介されるのは本当に嫌だし
一番重要なのは、転職エージェントの相性がいいこと。話していて不快ではないこと。しつこく何度も連絡してこないことも重要だね。
クロ
シロ
うんうん、これは重要だよね♪
合わなかったら別のエージェントへ代わってもらえるかも見てみてもいいと思うよ。
つづいて、薬剤師の職種や業界について精通していること
クロ
シロ
確かに今後の業界の流れや薬剤師がどんな仕事をしていて、どういう悩みがあるのか全く知らない転職エージェントから転職支援を受けるよりは詳しい人のほうが失敗する可能性は下がりそう。
求人数の情報が多いこと、選択肢は少ないより多くもっている転職エージェントのほうがいいよね
クロ
シロ
うんうん、確かにそうだね
ただ求人数の多さで、たくさん求人を紹介され、転職を急かされることもあるから注意してね。
転職支援のアドバイスが、案件ベースの「いい、悪い」ではなく薬剤師のキャリア形成という視点でのアドバイスをくれること。
また「他にいい案件がないか?」という質問にも粘り強く付き合ってくれること。
クロ
シロ
その発想はなかった…
プライバシーへの配慮が行き届いていること、これも当たり前だけど重要だよ
クロ
シロ
言われて当然かと思ったけど、なかにはずさんなところもあるんだよね…
残念だけど、転職エージェントによってはね…
つづいて企業に回答期限の延長や年収の交渉をしてくれること。
また企業の人事担当者だけではなく、人事責任者や役員、社長との面接もセットできること。
クロ
シロ
ふぇっ?!役員や社長と面接のセットできるってすごくない?
企業のビジョンが明確ではない企業で働くのは失敗のもとだからね。
最後に、入社するうえでの「懸念点はどこか」の質問にきちんと回答してくれること。
クロ
シロ
最後のとても重要な気がする。お金目当てならネガティブなことは伏せておこうって絶対思うからね。だけどしっかりネガティブなところも教えてくれるところは、転職する薬剤師のことをしっかり考えていている気がする。
いい転職エージェントがいる確率の高い転職支援サイトは?
今回はいい転職エージェントの見極め方、そして転職支援サイトのビジネスモデルなんかも教えたんだけど、最後にいい転職エージェントがいる確率が高い転職支援サイトを教えるね
クロ
シロ
テキトーに薬剤師のための転職支援サイト登録して、クロから教えてもらった方法で見極めていくって方法はダメなの?
ダメではないけど、それは効率的ではないよ…
一応上では紹介しなかったけど、転職エージェントの選び方でもうひとつあって、実績があり、評判がよいことというのもあるんだ。
クロ
この記事でも紹介しているけど、実績があって評判がいい薬剤師の転職支援サイトとしてはマイナビ薬剤師とファルマスタッフがあげられるんだ
クロ
- 職業紹介優良事業者という認定を取得しているため、しつこい勧誘などしてこず、転職エージェントの質の担保に会社として尽力を注いでいる。
- 紹介実績が多い上に、求人数の数も多い
- 第三者組織の調査において求職者からの利用満足度が高い。
どこがいいかな?と思ったらまずこの2つに登録してみるといいよ。
薬局、病院以外も考えているならマイナビ薬剤師
派遣で働くことも検討しているならファルマスタッフ
薬局、病院、ドラッグストアなどならどっちでもいいよ
クロ
参考資料
・このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
・これだけは知っておきたい「転職」の基本と常識 改訂新版
薬剤師としての市場価値を理解しよう!
調剤の外部委託、業界の再編、零売の規制、Amazon薬局など、薬剤師を取り巻く環境が大きく変化しています。
これから先、必要とされない薬剤師にならないようにまずは自分の市場価値を理解しましょう。