「非公開求人あり!」に惹かれて登録したのに紹介してもらえない…。その理由は「釣り」ではなく明確な仕組みがあります。10年の転職支援経験から、非公開求人の実態と年収600万円以上の好条件求人を引き出すコツを徹底解説します。
目次
非公開求人に期待して登録したけど「紹介できません」と言われた方へ
「好条件の非公開求人多数!」という広告を見て転職サイトに登録。ワクワクしながら連絡を待っていたら、「現在ご紹介できる案件がございません」の一言…。
こんな経験をされた薬剤師の方、実はとても多いです。
私自身、薬剤師として調剤薬局で5年勤務した後、転職支援の現場に10年携わってきました。その中で「非公開求人って結局なんなの?」「本当に存在するの?」という質問を数えきれないほど受けてきました。
結論からお伝えすると、非公開求人は確実に存在します。そして、紹介してもらえないのには明確な理由があるのです。
この記事では、非公開求人の種類から、紹介されない本当の理由、そして好条件求人を引き出すための具体的なテクニックまで、すべてお伝えします。
非公開求人って「ないものを見せる詐欺」みたいに思っている人も多いけど、実は違うんだよ。

クロ

シロ
えー、でも登録しても見せてもらえないなら、ないのと同じじゃない?
そこがポイント!「見せてもらえる人」と「見せてもらえない人」の違いがあるんだ。その仕組みを知れば、好条件の求人に出会える確率がグッと上がるよ。

クロ
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薬剤師の非公開求人には「3つの種類」がある

多くの方が「非公開求人」を一括りにしていますが、実は大きく分けて3種類あります。それぞれの特徴を理解することで、効果的なアプローチが見えてきます。
1. 公開求人(誰でも見られる求人)
転職サイトや求人情報誌に掲載されており、会員登録なしでも閲覧できる求人です。薬局名、住所、年収、勤務条件などがすべて公開されています。
ただし、公開求人は全体のごく一部。大手転職サイトのマイナビ薬剤師でも、取り扱い求人の約35%が非公開とされています。
2. 企業名非公開求人(条件は見えるが社名は隠れている)
求人情報自体は公開されているものの、薬局名や病院名が「〇〇区の調剤薬局」のように伏せられている求人です。
なぜ企業名を隠すのか?主な理由は以下の通りです。
- 既存社員への配慮:「自分より高い年収で募集している」と知られたくない
- 管理薬剤師交代の内密化:現職者が退職前に求人を見つけるとトラブルになる
- 競合への情報漏洩防止:新規出店計画を知られたくない
つまり、企業名非公開求人=現職者より好条件で募集している可能性が高いということです。
3. サイト非公開求人(登録しないと存在すら分からない)
転職サイトの検索画面にも表示されず、エージェントに登録して初めて紹介される求人です。これが本来の「非公開求人」と呼ばれるものです。
サイト非公開求人が存在する理由は主に2つ。
① 急募で広告を作る時間がない
管理薬剤師の急な退職など、一刻を争う状況では求人広告を作成する余裕がありません。転職エージェントに「すぐに人を紹介してほしい」と依頼し、条件に合う薬剤師にだけ情報が届きます。
② 戦略的に重要なポジション
製薬企業の研究開発職や、新規プロジェクトのリーダー候補など、同業他社に知られたくない採用はサイト非公開で進められます。
| 求人の種類 | 閲覧方法 | 特徴 | 年収傾向 |
|---|---|---|---|
| 公開求人 | 誰でも閲覧可 | 一般的な条件が多い | 平均〜やや低め |
| 企業名非公開 | サイト上で閲覧可 | 既存社員より好条件の可能性 | 平均〜高め |
| サイト非公開 | 登録後に紹介 | 急募・戦略ポジション | 高め〜非常に高い |
【業界の裏側】非公開求人が多い「本当の理由」

ここからは、転職支援の現場にいるからこそ知っている「業界の裏側」をお話しします。
転職エージェントのビジネスモデルが関係している
転職エージェントの収入源は、薬剤師が入社した際に企業から受け取る「成功報酬」です。一般的に、採用された薬剤師の年収の25〜35%が手数料として支払われます。
例えば年収500万円の薬剤師を紹介すると、約125〜175万円の報酬が発生します。
この仕組みから、以下のような事情が生まれます。
- 求人を公開すると直接応募される可能性がある → エージェントの報酬がなくなる
- 質の高い候補者だけを紹介したい → 採用率を上げて企業との信頼関係を維持
- すべての求人を公開する必要がない → 成果報酬型なので掲載料がかからない
つまり、非公開にしているのは企業側の都合だけでなく、エージェント側の都合も含まれているのです。
実際、どのくらいの求人が非公開なのか?
各転職サイトの非公開求人の割合を調査すると、以下のような結果でした。
- マイナビ薬剤師:約35%が非公開
- 薬キャリ:数万件の公開求人に加え、多数の非公開求人あり
- リクナビ薬剤師:取り扱い求人の約75%が非公開
サイトによって非公開の定義や割合は異なりますが、全体の3〜7割が非公開という状況は珍しくありません。
「非公開求人=必ず好条件」ではない点に注意
ここで重要な注意点があります。非公開求人のすべてが高年収・好条件とは限りません。
- 単純に広告費を節約したいだけの求人
- なかなか決まらない案件をエージェントに任せているケース
- いつも募集していると思われたくないという心理的理由
非公開だからといって飛びつくのではなく、条件をしっかり確認する姿勢が大切です。
なぜ「紹介してもらえない」のか?5つの理由

さて、本題です。登録したのに非公開求人を紹介してもらえない理由を、具体的に解説します。
理由①:希望条件と求人条件がマッチしていない
最も多い理由がこれです。
例えば、あなたが「東京23区内・土日休み・年収600万円以上」を希望していて、非公開求人が「埼玉県・シフト制・年収550万円」だった場合、紹介されることはありません。
非公開求人は数が限られているため、公開求人のように「とりあえず見てみる」ことができないのです。
理由②:登録情報が不十分
転職サイトに登録する際、多くの方が「とりあえず」で済ませてしまいます。しかし、以下の情報が不足していると、エージェントはあなたに合う求人を判断できません。
- 職務経歴:どんな業務を何年経験したか
- 保有資格:認定薬剤師、専門薬剤師など
- 希望条件:勤務地、年収、働き方の優先順位
- 転職理由:なぜ今の職場を辞めたいのか
特に「希望年収:応相談」のような曖昧な記載は、マッチング精度を下げる原因になります。
理由③:転職への本気度が伝わっていない
転職エージェントは、「この人を紹介したら採用される」と確信できる候補者を優先します。なぜなら、成功報酬型のビジネスだからです。
「いい求人があれば考えます」というスタンスでは、好条件の求人を紹介してもらえる可能性は低くなります。
理由④:タイミングの問題
非公開求人は、急募や少人数採用が多いため、募集期間が非常に短い傾向にあります。
登録から1週間放置している間に、別の候補者で決まってしまうことも珍しくありません。
理由⑤:エージェントとの相性・コミュニケーション不足
担当者との相性が合わない、連絡頻度が少ない、といった理由で「紹介しにくい候補者」と判断されることもあります。
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紹介されないのには、ちゃんとした理由があるんだ。でも逆に言えば、その理由を潰せば紹介してもらえる確率が上がるってことだよ。

クロ

シロ
なるほど…じゃあ、具体的に何をすればいいの?
よし、ここからは「好条件の非公開求人を引き出す5つの対策」を教えるよ!

クロ
好条件の非公開求人を引き出す5つの対策

対策①:登録情報を徹底的に充実させる
まず、転職サイトのプロフィールを100%の状態にしましょう。特に以下の点を意識してください。
職務経歴の書き方
- 経験した診療科目(内科、小児科、整形外科など)
- 1日の処方せん枚数の目安
- 在宅医療や服薬指導の経験有無
- 管理薬剤師やリーダー経験
希望条件の伝え方
- 「年収600万円以上」ではなく「現年収550万円。年収580万円以上で転職を決意」
- 「都内希望」ではなく「〇〇線沿線、通勤60分以内が理想」
- 「土日休み希望」ではなく「子どもの行事に参加したいので月1回土曜休みは必須」
具体的な数字や理由を添えることで、マッチング精度が格段に上がります。
対策②:担当者との面談で本気度をアピールする
電話やWeb面談で、以下のポイントを伝えましょう。
- 転職を決意した明確な理由(「なんとなく」はNG)
- 転職希望時期(「3ヶ月以内に転職したい」など具体的に)
- 譲れない条件と妥協できる条件の整理
- 内定が出たら入社する意思があること
「この人は本気で転職する」と思ってもらえれば、優先的に好条件求人を紹介してもらえます。
対策③:複数の転職サイトに登録する
各エージェントが持っている非公開求人は異なります。最低でも2〜3社に登録することで、出会える求人の幅が大きく広がります。
おすすめの組み合わせは、以下のような選び方です。
- 大手サイト1社:求人数の多さでカバー
- 特化型サイト1社:調剤薬局特化、病院特化など
- 地域密着型1社:地元の求人に強い
ただし、4〜5社以上になると連絡対応が大変になるため、2〜3社が適正です。
対策④:こまめに連絡を取り「アクティブな求職者」であることを示す
転職エージェントは、登録者を「転職意欲」でランク付けしています。好条件の求人が出た際、真っ先に連絡するのは「すぐに動ける人」です。
10日に1回程度、以下のような連絡を入れましょう。
- 「〇〇エリアの新着求人はありますか?」
- 「希望条件を少し見直したので共有します」
- 「面接に向けて準備しているのでアドバイスをいただけますか」
「この人は本当に転職活動をしている」と認識されることで、非公開求人を紹介される確率が上がります。
対策⑤:「非公開求人を紹介してほしい」と直接伝える
意外と効果的なのが、ストレートに「非公開求人があれば紹介してください」と伝えることです。
その際、以下のように伝えると効果的です。
- 「年収600万円以上の管理薬剤師求人があれば、非公開でもぜひ教えてください」
- 「急募案件で条件が良いものがあれば、すぐに面接を受けられます」
エージェント側も「この人には紹介しても大丈夫」と判断しやすくなります。
2024-2025年最新データ:薬剤師の平均年収と非公開求人の相場
非公開求人を探す際の参考として、最新の年収データをお伝えします。
薬剤師全体の平均年収
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、薬剤師の平均年収は約599万円です。
| 年齢層 | 平均年収 |
|---|---|
| 20〜24歳 | 約345万円 |
| 25〜29歳 | 約471万円 |
| 30〜34歳 | 約530万円 |
| 35〜39歳 | 約600万円 |
| 40〜44歳 | 約650万円 |
| 55〜59歳 | 約700万円(ピーク) |
非公開求人に多い年収帯
転職支援の現場感覚として、非公開求人には以下のような特徴があります。
- 年収600万円以上の管理薬剤師求人
- 年収700万円以上のエリアマネージャー候補
- 年収500万円+土日休みの希少条件
- 時給3,000円以上の派遣・パート求人
「公開したら応募が殺到する」レベルの好条件求人は、非公開になる傾向が強いです。
よくある質問(FAQ)
Q1. 非公開求人は「釣り広告」ではないですか?
A. 釣りではありませんが、すべてが好条件とは限りません。
非公開求人は確実に存在します。ただし、「非公開=高年収」と思い込むのは危険です。中には単純に広告費を節約したいだけの求人もあります。紹介された際は、条件をしっかり確認しましょう。
Q2. 登録したらしつこく連絡が来ませんか?
A. 連絡頻度は自分でコントロールできます。
登録時に「電話は平日19時以降のみ」「メール連絡希望」などを伝えれば、対応してもらえます。連絡が多すぎる場合は、遠慮なく担当者に伝えましょう。
Q3. 今すぐ転職する気がなくても登録していいですか?
A. 情報収集目的でも登録は可能です。
ただし、本気度が低いと判断されると、好条件の非公開求人は紹介されにくくなります。「半年以内に転職を検討している」など、ある程度の意欲を伝えることをおすすめします。
Q4. 複数のサイトに同じ求人が紹介されることはありますか?
A. あります。その場合は条件を比較して選びましょう。
同じ薬局でも、エージェントによって提示される年収や条件が異なることがあります。複数サイトに登録しておくと、より有利な条件で交渉できる可能性があります。
Q5. 非公開求人を紹介してもらったら必ず応募しないといけませんか?
A. 応募は任意です。断っても問題ありません。
条件が合わなければ「今回は見送ります」と伝えて大丈夫です。ただし、紹介されるたびに断っていると、次第に紹介頻度が下がる可能性はあります。
まとめ:非公開求人は「選ばれた人」に紹介される

この記事のポイントをまとめます。
- 非公開求人には「企業名非公開」と「サイト非公開」の2種類がある
- 非公開にする理由は、企業側・エージェント側の両方にある
- 紹介されないのは「マッチング」「情報不足」「本気度」が主な原因
- 登録情報の充実、こまめな連絡、複数登録で紹介確率は上がる
- 2024年の薬剤師平均年収は約599万円、非公開求人は600万円以上が多い
非公開求人って「存在しない」んじゃなくて、「選ばれた人にだけ見せる」仕組みなんだよ。

クロ

シロ
じゃあ、選ばれる側になるために、まずは登録情報をちゃんと書くところから始めてみる!
その意気だね!複数登録して、こまめに連絡を取れば、きっと好条件の求人に出会えるよ。

クロ
非公開求人を活用すれば、公開求人だけでは見つからない「年収アップ」「好条件」の転職先に出会える可能性が広がります。
まずは転職サイトに登録して、あなたにどんな非公開求人があるのかを確認してみてください。
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※日本マーケティングリサーチ機構調べ(2021年11月)
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