ユリ
私には無理だ…
私は特別な薬剤師なんてなれないんだよー(えーん)
えっ…ユリ…
急にどうしたのー
シロ
それは患者さんとの応対でうまくいかなかったとき、自分より後輩の薬剤師がたくさん勉強してたり、同期が出世したりしているのを見たときに多いです。
頑張っても特別な薬剤師にはなれないとあきらめてしまっている薬剤師へ
シロ
…というわけなんだよ、クロ…
なんとかご主人様を元気づけたいんだけどさ、どうすればいいかな?
シロはいつも飼い主さんのことを心配して優しいよね。
ただ上辺だけの慰めは飼い主さんを逆に傷つけてしまうかもしれないからね
クロ
シロ
うちのご主人様、多分患者さんとコミュニケーションとるの得意じゃないんだと思う…
あまり友人も多くないし、どちらかという引っ込み思案だし
そうなんだね、シロが心配する通り、薬局で働く場合はコミュニケーション能力は重要だからね。
ただそれはしっかり勉強して経験すれば、おとなしい性格とかあまり気にしなくてもいいと思うよ
クロ
精神疾患を患っている患者さんの気持ち
ある雨の日、傘をさして歩いていると、雨に打たれてずぶ濡れになって苦しんでいる人を見かけました。
ねえ、シロ。
もしシロなら、この人にどうする?
クロ
シロ
やっぱり苦しんでいる人がいたら、見逃せないよ。
僕の傘を貸してあげるよ
シロはやっぱり優しいよね。
でもね、精神疾患を患っている患者さんの中にはね…
傘を差しだしてほしいのではなく、一緒に雨に打たれてほしい
そう思っている人もいるみたいなんだ
クロ
シロ
そ、そうなんだ…
薬剤師の人も、どうしてもすぐに傘(薬)を渡して濡れているのを何とかしてあげようと思っちゃうんだろうけど、本当は自分と同じ景色を見てほしい。
そう思っている人もいるんだよ
クロ
シロ
色々な患者さんがいるんだね、やっぱり薬剤師は大変だ
そう、色々な患者さんがいるからね。
シロの飼い主さんのようにコミュニケーションがあまり得意ではないからこそ合う患者さんもいると思うんだ。
特別な薬剤師にはなれなくても、誰かの特別にはなれるでしょ
クロ
シロ
クロ!!そのセリフ、かっこいいよ