調剤薬局からドラッグストアへの転職は後悔する?年収アップの裏にある「働き方の罠」と失敗しない5つの見極め方

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「年収100万アップ」に惹かれてドラッグストアへ転職したものの、レジ打ちと品出しに追われ「こんなはずじゃなかった」と後悔する薬剤師は後を絶ちません。調剤薬局とは全く異なる評価制度、シフトの実態、そして「薬剤師としてのやりがい」を守るための企業選びの極意を、業界10年以上のベテランが徹底解説します。

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シロ

シロ

「今の薬局、手取りが頭打ちだな…」
「ドラッグストアなら初年度から年収600万円超えも夢じゃないって聞くけど、実際どうなの?」

調剤薬局にお勤めの先生方、一度はそんなふうに考えたことがありませんか?

確かに、最新の2024-2025年の市場動向を見ても、調剤薬局からドラッグストア(DgS)への転職は、最も手っ取り早い年収アップの手段です。提示額で100万円以上の差が出ることも珍しくありません。

しかし、現場を知る私から警告させてください。「年収が高い」には、必ず理由があります。

その理由を理解せずに飛び込むと、「一日中レジ打ちで、薬に触ったのは数分だけ」「土日は毎週出勤、連休なんて取れない」「店舗の売上ノルマで、健康食品を自腹購入…」といった、典型的な「ドラッグストア転職の失敗パターン」に陥り、1年足らずでまた転職活動をすることになります。

クロ:ドラッグストアは「稼げる」けど、その分「覚悟」も必要だよ。調剤薬局と同じ感覚で行くと、カルチャーショックで心が折れちゃうからね。

クロ

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シロ

シロ

シロ:えー、そうなの? お金が増えるなら多少の雑用は我慢できると思ってたけど…そんなに違うものなの?

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1. なぜ「後悔」するのか?調剤薬局とドラッグストアの決定的な3つの違い

まずは敵を知ることから。調剤薬局とドラッグストアでは、求められる役割が根本的に異なります。

① 「薬剤師」ではなく「店舗運営者」として見られる

調剤薬局では「処方箋をどう捌くか」「患者対応をどうするか」が最優先されます。しかし、ドラッグストア(特にOTC併設や面対応店舗)では、薬剤師も「店舗の売上を作るスタッフの一員」です。

  • 調剤薬局: 待ち時間を減らす、疑義照会をする、加算を取る。
  • ドラッグストア: レジの列を捌く、品出しをする、推奨販売品(トイレットペーパーや洗剤含む)を売る、万引きGメンのような動きをする。

「私は薬剤師だからレジは打ちません」という態度は、ドラッグストアでは通用しません。現場スタッフとの軋轢を生む最大の原因です。

② 年収構造のカラクリ(固定残業代とナショナル職)

ドラッグストアの求人票で見る「年収650万円〜」という数字。これにはカラクリがある場合が多いです。

項目注意点
全国転勤あり(ナショナル職)一番給料が高い設定。ただし、来月どこに飛ばされるか分からないリスクあり。
地域限定職(エリア職)転勤なしを選ぶと、年収が10〜20%ダウンすることがある。
固定残業代(みなし残業)「月30時間分込み」の場合、毎日1.5時間残業しても残業代は出ない。

③ 「客層」の違いによるストレス

調剤薬局に来るのは「患者様」ですが、ドラッグストアに来るのは「お客様」です。処方箋を持った患者さんは比較的待ち時間に理解がありますが、ドラッグストアのレジに並ぶお客様は「早くしてくれ」とイライラしていることが多いです。理不尽なクレームや、ポイントカードの有無で怒鳴られるなど、医療とは関係ないストレスに晒される頻度が格段に上がります。

2. 失敗しないための「5つの見極めポイント」

では、どうすれば「高年収」と「働きやすさ」を両立できるホワイトなドラッグストアを見つけられるのでしょうか?

1. 【最重要】調剤室と売場の「分離度」

ここが最大の分かれ道です。

  • 調剤専任タイプ: ドラッグストアの中に「調剤室」が独立してあり、薬剤師は基本的に調剤室から出ない。レジ打ちや品出しはなし。
  • 兼任タイプ: 調剤が暇な時は、白衣のまま売場に出て品出しやOTC接客、レジ応援に入る。

調剤スキルを維持したい、雑用は避けたいなら、間違いなく「調剤専任」または「調剤併設だが業務が明確に分かれている店舗」を選ぶべきです。エージェントを通じて「1日の業務フロー」を必ず確認しましょう。

2. 「1人薬剤師」の時間帯はあるか?

ドラッグストアは営業時間が長いため、早番・遅番でシフトを組みます。危険なのは、「夜間や土日は1人薬剤師になる」店舗です。調剤もしながら、第一類医薬品の販売対応もしなければなりません。「常に複数体制(薬剤師2名以上)か?」は必須の質問事項です。

3. 年間休日と「連続休暇」の実績

ドラッグストアは年中無休が基本。希望休は通るか?(土日の休みは月に何回取れるか)、長期休暇は取れるか?(夏休みなどは3連休が限界という企業も多い)など、ライフスタイルに合うか慎重に検討してください。

4. 評価制度における「推奨販売(ト販)」の比重

  • ガツガツ営業系: 売上個数が店内にグラフで貼り出され、達成しないとボーナス減額。
  • マイルド系: 店舗全体の目標はあるが、個人へのペナルティはない。

5. 調剤設備の充実度(対物業務の効率化)

枚数が多いのにすべて手作業…なんてことになれば、ミスも残業も増えます。「電子薬歴のメーカー」「監査システムの有無」は、働く環境のレベルを知る良い指標になります。

クロ:「調剤併設だから安心」って思って入社したら、1日の半分がレジ打ちだった…なんて話はザラにあるよ。特に新店オープニングスタッフは、最初は客寄せパンダでレジばかりやらされることもあるから注意が必要だね。

クロ

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シロ

シロ

シロ:うわぁ、それは嫌だなぁ…。私は薬剤師の仕事がしたいから、「調剤専任」かどうか、しつこいくらい確認することにするよ!

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3. ドラッグストアに向いている人・向いていない人

向いている人(勝ち組になれる人)
  • 年収アップが最優先の人(激務でも金なら我慢できる)。
  • コミュニケーション能力が高く、接客や販売が好きな人。
  • マネジメントや店舗運営に興味があり、将来は本社勤務やエリアマネージャーを目指したい人。
  • 体力に自信がある人(立ち仕事、品出しは重労働です)。
向いていない人(後悔する人)
  • 調剤スキル・臨床知識を深めたい、専門薬剤師を目指したい人。
  • ルーチンワークやマニュアル通りの業務が苦手な人。
  • 土日祝日は必ず休みたい、決まった時間に帰りたい人。
  • 「先生」と呼ばれたいプライドが高い人。

4. 店舗見学で使える「裏チェックリスト」

チェック箇所見るべきポイント推測される実態
調剤待合室患者さんの表情、待ち時間の表示待ち時間が長く殺気立っているなら、人員不足の可能性大。
白衣の汚れ裾が黒ずんでいる、シワシワ品出し業務が多く、クリーニングに出す暇もない激務?
OTC売場薬剤師がレジに入りっぱなしか薬剤師がレジの要員としてカウントされている証拠。
店内のPOP手書きPOPが異常に多い業務時間外や持ち帰りでPOP作りをさせられている可能性あり。
スタッフの年齢層若手ばかり、ベテランがいない離職率が高く、長く続けられない環境かもしれない。

5. よくある質問(FAQ)

Q1: ドラッグストアから調剤薬局に戻ることはできますか?
A: 戻れますが、注意が必要です。「OTCのみ」の店舗に長期間(3年以上など)勤務すると、調剤スキルが錆びついているとみなされ、敬遠されることがあります。「調剤併設」で処方箋に触れ続けていれば、全く問題ありません。

Q2: 転勤なしの契約でも、無理やり異動させられませんか?
A: 大手なら契約は守られますが、エリア職(転勤なし)は昇進スピードが遅かったり、閉店などで通える範囲に店舗がなくなった場合に退職を余儀なくされるリスクはゼロではありません。

Q3: 研修制度は調剤薬局より充実していますか?
A: ビジネスマナーや接遇研修は充実しています。内容は「社会人スキル」「店舗管理」「OTC商品知識」に寄っていることが多いため、高度な薬学管理については病院や大手調剤薬局の方が学べる環境にあります。

まとめ:年収という「果実」には、働き方という「種」がある

ドラッグストアへの転職は、間違いなく年収を上げる最短ルートです。しかし、その対価として求められるのは「医療人としての薬剤師」以上の「店舗運営者としての柔軟性」です。

成功の鉄則
  • 「調剤とOTCの比率」を数値で確認する。
  • 「1人薬剤師の時間帯」の有無を聞き出す。
  • 「評価制度(ノルマ)」の厳しさを確認する。
  • 自分一人で判断せず、エージェントを使って「店舗の裏事情」を探る。

クロ:同じチェーン店でも「駅前店舗」と「郊外店舗」では天国と地獄ほど違うこともあるよ。だからこそ、個別の店舗情報を握っているエージェントを使うのが「負けない転職」のコツなんだ。

クロ

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シロ

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シロ:なるほど! 年収だけで目がくらんでたけど、長く働くためには中身が大事だね。まずは相談して、自分に合うお店を探してみる!

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